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Contents
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こころの健康診断
「治すためのメンタルヘルス」から、『予防し高めるためのメンタルヘルス』へ
うつ病とこころの病気
INDEX
1 うつ病について
6 うつ病の方へのかかわり方
2 うつ病になるきっかけとは?
7 職場復帰と再発予防〔こころのリスクマネジメント〕
3 うつ病をチェックしよう チェックリスト
8 うつ病と自殺
4 うつ病の診断基準
9 職場で問題となる疾病とその対応 チェックリスト
5 通院・治療・服薬について
 
1:うつ病について
→うつ病は『心の肺炎』   →うつ病の特徴的な9つの症状   →うつ病に特徴的な"症状の波"   →うつ病でみられるこころの3症状   →うつ病でみられるからだの症状   →「仮面うつ病」とは   →うつ病における睡眠障害
うつ病の特徴的な9つの症状
うつ病は、専門的には「感情障害」もしくは「気分障害」の一種とされていますが、その症状は決して“気のせい”ではありません。さらに、気分の落ち込みばかりではなく、感情の起伏が激しくなったり、衝動的になったり、不安がつのったり、焦りが生じたり…と、さまざまな症状をともなうこともあります。

◆うつ病は全人的な変化

うつ病の精神的な症状は、便宜的に感情、意欲、行動、思考の障害に分けて説明されることもあります。しかし、実際には感情と意欲・行動などを切り離すことはできません。からだの状態も含めて、生命機能全体が低下するのが、うつ病の基本的な特徴なのです。
うつ病になると、重く締めつけられるような強い頭痛をはじめ、自律神経系や内分泌機能の異常に基づく症状が出ることがあります。ほかにも、肩こりやからだの節々の痛み、食欲不振、胃痛、下痢や便秘、発汗、息苦しさなどを訴える人もいます。

このように、うつ病は全人的、全身的、生命的な変化がいやおうなく生じてしまう病気だともいえます。だからこそ、うつ病は本人自身にとってはもちろん、周囲の人にとっても非常につらいものなのです。


◆うつ病の9つの症状
 
〈1〉抑うつ気分

うつ病の方の多くが、「憂うつ」「悲しい」「落ち込んでいる」「希望が感じられない」などの「抑うつ的」な気分を訴えます。
また、いわゆる「落ち込んだ」心の状態が前面に現れず、むしろ外に対する攻撃的な態度を示す方もいます。また、感情をうまく表現することができない子どもや青少年の場合には、ふさぎ込んだ気分の代わりに、いら立ちや気まぐれの気分が現れることもあります。

〈2〉興味や喜びの喪失

うつ病の方は、興味や喜びを感じられなくなります。抑うつ的な気分のために、何をやっても面白く感じられなくなるのです。
ふだんなら熱中するような興味や娯楽にも無関心になり、性的な関心も欲求レベルも著しく低下します。大好きだったはずのものごとを「もうごめんだ」などと拒絶し、自分の一人の世界に閉じこもることもあり、それが高じて「社会的ひきこもり」が始まるケースもあります。
子どもの場合も、喜びを感じる能力が遮断されたかのように、好きだったはずのことに見向きもしなくなります。

〈3〉急激な食欲の増減

うつ病では、通常、食欲も減退します。「何を食べても砂をかむような感じ」だと思いながら、「食べなければいけないから、無理して食べている」方もよく見受けられます。
また、それとは逆に、甘いものや炭水化物など、特定の食べ物ばかり暴食する方もいます。
このような極端な食欲の変化も影響して、短期間に急激に体重が増えたり減ったりすることがあります。目安としては、1ヵ月に体重の5%以上変化した場合には、注意が必要です。
若い女性などで、急激にやせたことで「摂食障害」や「拒食症」ではないかと周囲が心配し、受診する方もいますが、意識的なダイエットによるものではなく、うつ病のために食欲が失われていたからだと、判明することもあります。

〈4〉不眠または睡眠過多

うつ病の方には、不眠などの「睡眠障害」を訴える方も少なくありません。夜中に目覚めてひと晩中眠れない“中途覚醒”や、早朝に目が覚めてしまい眠れなくなったりする“早朝覚醒”はうつ病の典型的な症状ですが、なかなか寝つけない“入眠困難”や睡眠時間が長くなりすぎる“過眠”のケースもあります。

〈5〉精神運動の問題

うつ病の方には、はた目でみていてもわかるほど、著しい行動の変化が認められることがあります。
異様にからだの動きが鈍くなったり、口数が減ったり、応答するまでの時間がかかったりするケースは、専門的には「精神運動抑制」といわれます。ただしこれは、なんとなくそんな気分がする程度のものではなく、はた目にもすぐわかるほどのものです。極端な場合には、ほとんど寝たきり状態のようになってしまうことすらあります。
それとは逆に、強い焦燥感のために、じっと座っていられなくなってイライラ足踏みをしたり、落ち着きなくからだを動かしたり、非常におしゃべりになったりするケースもみられます。しつこく、あれこれと訴えつづけるような方もいます。
そうした症状は、多くの人が“うつ”とみなすような態度とはかけ離れているため、見逃されてしまうことがあり、注意が必要です。

〈6〉疲れやすさや気力の減退

気力の低下や疲労感、倦怠感もうつ病の典型的な症状です。
何をしようにも気力が生まれてこないとか、ほとんどからだを使っていないのに、ひどく疲れるなどと訴えることもあります。顔を洗ったり着替えたりといった日常的な行動を行なうだけでも、多大なエネルギーが必要になる方もいます。
そうなると、穴のあいたエンジンにガソリンを注ぎ込むようなもので、いくらがんばっても能率が上がらず、結果的に、自分自身に対する情けなさをつのらせるばかりになってしまう場合も少なくありません。

〈7〉無価値感や罪責感

うつ病の方は、日常的なとるに足らない失敗を自分の責任だと思い込んで苦しんだり、過去のささいな失敗を繰り返し思い悩んだり、不運な出来事についてすべて自分のせいだと、妄想的に思い込んだりすることがあります。仕事や家庭における責任を、十分に果たせなくなった自分を責める事例などもみられますが、そうした自責の念が妄想的なまでに強まった場合は、このケースに当てはまります。
たとえば、不況による会社の売上不振を自分一人のせいだと思い込み、さらには不況そのものを自分の責任だとみなして苦しむといった場合がそれです。

〈8〉思考力・集中力の減退や決断困難

考えたり、集中したりすることが難しくなり、他人からみれば大したことでなくても、あれこれ考えてしまって、さっぱり決断できなくなります。記憶力の減退や注意力の低下を訴える場合もあり、仕事の能率や学業の成績が落ちたりします。
高齢の方の中には、自分の思考力の低下を「ボケたのではないか」と心配して受診する方もいます。一般に、老年期に近づくと、定年や親しい人との死別などで、社会的な役割や関係性を喪失することが増えるため、うつ病にかかりやすい環境になります。一方、高齢者にはアルツハイマーなどの“認知症”が現れる場合もあります。
これらの病気に関連する症状はうつ病と重なる場合があるため、判断が難しく、判別には注意が必要です。

〈9〉死についての反復思考や自殺念慮・自殺企図

うつ病が重くなると、「死んだほうがまし」だとか「自分がいなくなれば周囲が助かる」などと信じて、自殺のことが脳裏をよぎったり、繰り返し考えたり、実際に自殺を図ったりすることがあります。
うつ病の方は、気持ちを抑制する力も弱くなっているため、ふだんなら考えられないような大胆な行動に出てしまうことがあります。「死にたい」と口にする人ほど自殺に走らないといわれるのは間違いで、むしろ死を口に出すほど当人が苦しんでいるのだと受けとめる必要があります。


◆キーワードは2週間

以上の9つの症状のうち5つ以上当てはまり、なおかつその状態が2週間以上にわたって続いている場合には、うつ病の中核である“大うつ病”と診断されることになります。

ここで2週間という数値が重要です。日常生活で嫌なことがあっても、1日か2日、あるいはせいぜい1週間、長くても10日ほどあれば、ふつうは気持ちの落ち込みから回復できるからです。
精神的に打撃を受けるような事態に遭遇したときに、悲観的になったり、憂うつになったり、不眠に苦しんだりすることは、多くの方が経験しますが、ほとんどの場合、原因が解消したり、解決方法が見つかったりすれば、つらさは薄らいでいきます。2週間以上にわたって同じ強さの苦痛が続くことはまれであり、ましてやしだいに強まってくるようであれば、注意が必要になります。

また、一部のうつ病の方には、朝目覚めたときに症状が悪化し、夕方になると改善されるような「日内変動」や冬季になると悪化するような「季節変動」もみられます。そうした症状の波も、うつ病かどうかを見極める判断基準になります。
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