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うつ病は『心の肺炎』
うつ病の特徴的な9つの症状
うつ病に特徴的な"症状の波"
うつ病でみられるこころの3症状
うつ病でみられるからだの症状
「仮面うつ病」とは
うつ病における睡眠障害
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うつ病に特徴的な“症状の波” |
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うつ病の症状には独特の波がみられることがあり、これもうつ病の特徴のひとつになっています。
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◆日内変動 ―― 一日の中で症状が変化する |
うつ病には、朝に症状が悪化し、午後から夜にかけて徐々に好転していくという日内変動(一日の中での変化)がよくみられます。
夕方から夜にかけてすっかり元気になる方もいるので、自分でもうつ病だとは気づかず「朝の気分の落ち込みは、気分の問題にすぎない」と考えている方も少なくありません。
また、一部の方には、ふだんより2時間以上も早く目が覚めてしまう「早朝覚醒」の症状が見られます。このタイプの方には、同時に著しい精神運動の抑制や焦燥、明らかな食欲不振ならびに体重減少、過度な罪責感などの症状が特徴的にみられます。
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◆季節変動 ―― 冬に症状が顕著になる |
ある特定の季節に症状が現れて、その季節が終わると症状がなくなるという波をもつうつ病です。「季節性うつ病」と呼ばれますが、そのほとんどは、秋または冬に始まり、春には症状がなくなってきます。また、夏に現れるうつ病もあります。
季節性の症状の特徴は、明らかな無気力、過眠、過食、体重の増加、ごはんやパン、めん類などに含まれる炭水化物を異様に欲しがる、などがあります。
冬に始まる冬季うつ病は若年層に多く、緯度が高く冬の日照時間が短い地方に多いことがわかっています。このことから、冬季うつ病には日照時間が関係していると考えられ、抗うつ薬に加えて「高照度光療法」が効果的だとされています。高照度光療法とは、朝と夕方に1〜2時間程度強い光を浴びるものです。
このように症状の波のあるうつ病は、本人自身も「気のせい」「たるんでいるからだ」と思い込みがちで、症状をより悪化させるおそれがあります。症状の波も、うつ病の大きな特徴のひとつだという意識が必要です。 |
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