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行動の動機づけは本人に任せよう
回復に向けてどのような方向に進むにしても、それを決めるのは本人です。
サポート役である聞き手が「こうしてみたらどうか、ああしてみたらどうか」とアドバイスしても、本人が本当に望むことがわからないのであれば無意味です。また、サポート役自ら何か行動を起こそうと考える必要もありません。特に、本人がやる気になっていないときに行動面でどんなに一所懸命にサポートしても、本人にとっては負担でしかないのです。
では、どのようなサポートをすればよいのでしょうか。それは、相手に適切な質問をすることです。
結論の出ない悩みを抱えている人は、答えを出そうと一所懸命自分の頭の中で考えるのですが、考えはぐるぐると同じところをまわって、結局は元の場所に行き着いてしまいます。行動を変えようにも、変化を試みるきっかけさえ思いつかないのです。ですから、まずそのきっかけをつくってあげることが必要です。そして、話を聴いていて「なぜだろう?」と思ったことを適切な形で質問することがきっかけづくりになるのです。本人は、質問された内容について真剣に答えを探します。その結果、自分の行動を検討し、行動を変えるためのヒントを見つけることができるようになるわけです。
もちろん、それは問題の解決に直接結びつく行動ではないかもしれません。
しかし、それは目的地にたどり着くための第一歩なのです。心理学者マズローが唱えた欲求階層モデルは、低次の欲求がある程度満たされて初めて高次の欲求が活性化する、という考え方に基づいてつくられています。わかりやすくいえば、睡眠不足の状態では最下層に位置する「睡眠」という生理的欲求が満たされていないため、もっと高い位置にある欲求、たとえば自分はこうなりたい、ああなりたいという自己実現の欲求を感じないし、意識しないということです。
この考え方によれば、低次の欲求からひとつひとつ適度に満たしていけば、最終的には問題解決への力が湧いてくるということになります。もちろん、個人差もあり一朝一夕にはいかないでしょう。しかし、サポート役が投げかけた質問がヒントになって、本人が今まで意識していなかった欲求に気づき、新たな行動を起こすきっかけになる可能性があるのです。
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