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ビジョンを一緒に創ること(共有する)
扱う議題(テーマ)と方法(プロセス)を明確に分けること
出席者を守り、積極的に参加させること。そのためには、自分は話さず、出席者に積極的に話してもらえる雰囲気を創ること
中立を保ち、出席者との間に信頼関係を築くこと
出席者のニーズに敏感であること。(会議自体からある程度距離を置いて接する)
出席者は知識と創造力の宝庫であると信じること
唯一絶対の進行は有り得ない。柔軟性を持ちながら、絶えずベストを追及し、新しいことにも果敢にチャレンジしてみること
◆出席者が「何」(WHAT)を「どのように」(HOW)したらよいのかを容易にする
発言者に問い返したりすることによって、わかりにくい発言をはっきりさせる
話し合いの中から浮かび上がってきた共通点や相違点をまとめる
要点をまとめる
まとめる際には、図や記号を使って分かりやすくする
表には出にくい気持ちの部分を個人や会全体に代わって表現する
◆アジェンダをこなす
アジェンダを最初から最後まで「楽に、容易に」進める存在なので、進め方は提案しても一切の決定をする人ではありません。
出席者の頭のウォーミングアップとして、短いものを歯切れよくこなしていくことによって、数をこなして達成感を得られるようにする
主要課題は疲れない間に済ませるようにする
休憩によって気分転換を促す
常に限られた時間の中で話し合いをしていることに留意する
会議が進むにつれて、今どの辺りにいるのか、時間配分を出席者に伝える。会議のスピードの上げ下げはファシリテーターが可能な部分と、そうでない部分がある。後者については出席者の協力を得る
…議題の重要性や緊急性、会議の時間帯、出席者のやる気や疲れ具合にも左右されます。
◆よく聴くこと、よく観察すること
出席者の表情を含めたからだ全体の表現を観察することによって、休憩を入れたり、部屋の空気を入れ換えるなどの配慮が必要となります。
また、発言の偏りを減らし、言いたいことが言えない人、恥ずかしがり屋、自分の意見に自信を持てない人たちにも発言しやすい状況を創るように心がけます。
◆沈黙も大切にする勇気を
「沈黙」は、前向きに捉えれば、各自が「熱心に考えている」ということであり、別の解釈をすれば、話せる雰囲気が形成されていないことにもなります。いつも発言する人を指名するのではなく、隣の人同士で話し合ってもらうことなども有効です。
◆雰囲気づくり
会議は人と人が作用しながら進んでいくものなので、進行役が本音で発言し、開放的な雰囲気を創り出す模範となる必要があります。
また、対立した状況になった場合、勝ちか負けか、正しいか間違いかではなく、互いの意見の共通点や接点を見出し、意見や見解の相違を第3の方法を模索するチャンスとして捉えることが重要です。
◆対等な参加を促す
話していない出席者に発言を促し、頻繁に発言をする人に他の出席者にも機会を与えるように依頼します。
時間や回数に制限を加える。(1つの議題で発言できるのは3分以内、3回以内など)
「魔法のマイク」を回す。マジックや鉛筆などマイク替わりになるものを回すことによって、それを持っている人に発言権があるようにする
ペアや3〜4人に分かれて話し合う
場合によっては話し合うのではなく、書くことによって参加のスタイルを変える
◆ユーモアや承認も大切
“人はストローク(他人の存在を認める働きかけ)をもらうために生きている”(E.バーン)
批判的思考は、創造力の源となる可能性がありますが、発言した本人に対する批判はプラスの効果はありません。承認はその人の存在そのものに、批判は行為(言動の内容)のみにするように出席者に促します。
また、会議の効果を最も容易に高める方法として、ユーモアがあります。ユーモアには、出席者の緊張や不安を解消させたり、場の一体感を形成する効果があります。会議に笑いや笑顔があるだけで活気がでてくるでしょう。
ファシリテーターは、そのためにもいくつかのアイスブレイクの手法を知っておく必要があります。
◆固定観念を壊す
会議の出席者の中には、堅い会議の雰囲気を当たり前だと思っていたり、その方が自分は発言しなくて楽だと思っていたり、どうせ本音の意見など求められないと思い込んでいたり、さらには自分は大した意見など言えないと思い込んでいたりする人も少なくありません。
そのような人には、異なる視点からの発言や意見、アイデアを引き出すための「問いかけ」をしましょう。ときには、対立が生まれるくらいに揺さぶった方が創造的になれる場合すらあります。
答えを与えてしまうと、“答えはファシリテーターが与えてくれるもの”として、出席者が考えなくなる傾向になるので注意しましょう。
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