エグゼクティブ層のこころとからだの健康は、当人のためだけでなく、職場に大きな影響を与えます。例えばエグゼクティブ層がストレスを溜め込むと、イライラし高圧的になり、それが部下のストレス要因となります。また、落ち込んだりすると閉鎖的になり、報告・連絡が滞り、ミスやトラブルの原因につながることが考えられます。まさに、エグゼクティブ層の精神的不健康は部下のストレスといっても過言ではなく、メンタルヘルス対策のキーマンといえます。
残念なことですが自分のストレスを部下に「分け与えて」しまっているリーダーを非常に多く見かけます。部下にストレスを分け与えても、何の解決にもならないばかりか、部下の生産性は下がる一方です。だからこそ、どんな困難な状況にあっても、エグゼクティブ自らが健全なストレス習慣を身につけることが求められます。そしてそれだけで、職場のストレスは激減し、社員がメンタル不調になる可能性を減少させます。
また、エグゼクティブの中には、過剰な仕事の質や量など、普通の人にはストレスになるようなことでもさほど苦ではなく、むしろそれらに挑戦することが快ストレスになるタイプが多いのも特徴的です。ところが、このタイプは、自分でも気がつかないうちに過剰なストレスを溜め込んでしまう可能性が高く、心臓疾患を発症しやすいだけでなく、うつ病にもなりやすいことで知られています。
エグゼクティブ層のストレスマネジメントこそ、お金をあまりかけずに実行できる究極のメンタルヘルス対策といえます。
カウンセリングとは、その人の問題のある自己物語を会話を通して語り直すことによって、その人がよりよく生きられる物語を作っていくことです。
カウンセラーにこころの内を語ることは、弱く消極的な行為だという誤解がありますが、むしろストレスをいつまでも放置したり、あきらめたりするのではなく、援助を求めてでもストレスを解決しようという積極的な行為だといえます。
リーダーがストレスを上手に開放できたとき、部下の状態を“共感的”に感じ取り、部下が抱える問題を“傾聴”できるこころの余裕が生まれます。そんな余裕を部下は敏感に感じ取り、リーダーにいろいろな相談を持ちかけてくるようになり風通しの良い組織が築かれます。
こころの健康への自己投資は多忙なエグゼクティブには欠かすことのできない自己投資だといえます。
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