I'm OK & You'er OK.
ライフデザイン研究所
TOP 人材開発/研修セミナー

組織開発/プロセス・コンサルティング

研修のご案内
03
アサーティブ(素直な自分表現)コミュニケーション
 
− 素直な自分を表現しよう! −
 
アサーティブって?
アサーティブを日本語に訳すと「自己主張すること」となります。 しかし、「主張」と言っても、自分の意見や要望を無理やり押し通したり、相手が同意するまで説得したり、自分の言いたいことだけを言って相手を自分の思い通りに動かそうとすることではありません。そのように、自分勝手で攻撃的な表現であったり、策略的なものではありません。

相手がどのような返答をするかは、相手が考えて決めることで、相手の領域です。相手の返事を自分の思い通りに強要することはできません。 わたしたちにできることは、自分の言いたいことを素直に表現するということだけです。

つまり、「アサーティブ」というのは、自分の感じていることや気持ち、考えていることなどを、自分も相手も共に大切にする関係の中で、誠実に率直に素直に自分表現することなのです。
アサーティブになるということは、人に対して素直な対応をし、そのことで対等な人間関係を築いていくことなのです。

アサーティブのポイント

1.自分の素直な気持ちに気づこう!
 「○○すべき」とか「○○であるべき」「○○しなければならない」というところで受けとめたものを、非合理的な思い込みの前の自分の素直な気持ちに気づきましょう。

2.ごまかしたり否定したりせずに、自分の素直な気持ちを大切にしよう!

 「自分の素直な気持ち」を修正しないことは、その気持ちに誠実であるということです。
そしてそれは、自分を偽らないで相手に接するということで、相手に対して誠実に接することにつながります。

3.自分も相手も対等な関係であることをしっかり自覚しよう!I'm OK!& You're OK
相手と向き合うときには、自分も相手も尊重します。相手を見下したり、自分を卑下したりしないで対等に接します。

4.伝えたいことを屈折させずに素直に表現しよう!
人に自分の気持ちや要求を伝えるときには、どなったり、弁解したり、遠回しに言ったりせずに、素直に表現することが大切です。

5.失敗などは存在しない。柔軟性をもってチャレンジしよう!
自分の気持ちや要求を表現した結果、自分が望んでいない反応を相手が返す場合もあります。しかし、相手がどう受け取りどう反応するかは、相手の領域です。その反応によって、表現をした自分を責めたり、不愉快になったりしないことは大切なことです。表現したことについて、自分を責めたり不愉快にならず、何度も表現をかえてアサーティブに関わってみましょう。


アサーティブな自分づくり

「言いたいことを伝えられない」「断りたいのに断りきれない」「引き受ければ自分が大変になるのはわかっているのに、引き受けてしまい、あとで相手を恨んだり、自分を情けなく思ったりする」「いつもにこやかに振る舞っている自分がとてもいやになってしまう」などなど、人との関係がうまくいかないことで人間関係に疲れてしまうことはないでしょうか?

今まで私たちは、それを自分の性格のせいにしたり、人間関係にはよくあることだと納得させてきました。しかし、実はよりよい人間関係を築くためのコミュニケーションの方法を学んでこなかったのです。

私たちが小さい頃から身につけてきたのは、相手の気持ちばかりを優先させてしまう自己犠牲的なコミュニケーションの方法だったり、逆に相手に自分を押しつけるような方法でした。そのため、人との関係がうまくいかなくなってしまっていたのです。

「自分の感じ方や考え方を大切にしていいこと」「感じ方、考え方は人と違っていていいこと」「自分の中の『いやだ』という気持ちを伝えても、つながっていける関係があること」などに気づくことで、人との関係のあり方が変わっていきます。

そして、それ以上に大きな変化は、自分自身のあり方かもしれません。自分の人生を自分で選び取っていっているという感覚や、背伸びをしたり無理をしないで、等身大の自分でいてもだいじょうぶという感覚が、自分の中に少しずつ広がっていくこと。
私自身の中の力に気づいていくことができる。自分にOKを出してあげることができる…それがアサーティブの魅力ではないかと思います。


プログラム内容

◆理論背景
TA(交流分析)とは、アメリカの精神科医(E.バーン)が提唱した心理療法です。
 ・ 自分への気づきを深めることにより、心身の自己コントロールを可能にすること
 ・ 自律性を高めることで、自分の考え方、感じ方、さらには行動に責任を持つまでに成長すること
 ・ こじれる人間関係に陥らず、互いに親密な心のふれあいを経験できるようになること
を目的としています。
TAは全般的に簡潔で、難しい用語を用いず、つとめて多くの方に理解しやすく構成されています。
本研修では、TAの4つの分析から、最も理解のしやすい分析法を活用します。

アサーティブとは、自己表現のトレーニングの1つです。
私たちの自己表現は、以下の3つに大別されます。

(1)自分のことだけを主張するパターン
自分の主張はできるが、相手のことを聞かない。
相手の感情、考え方を無視したり、相手の感じていることを否定したり軽くみるとい
うパターンで、攻撃的表現といわれています。

(2)自分のことを主張しないパターン
相手のことを尊重しようとして自分のことが伝えられない。
相手のことを聞きすぎて、自分のことを置き忘れてしまう。何も言わない。自分の意見は取るに足らないと思っているので、相手に主張をしない。表現は、受け身的であり、非主張的表現といわれています。

(3)相手と自分のことを共に尊重するパターン
自分のことも正確に、的確に、率直に伝える。相手の言っていることもしっかりと傾聴し、主張している気持ちを受容し、提案を尊重して、自分なりの応答をする相互尊重的な表現をアサーティブといいます。
上記の対人関係パターンは、私たちが日常生活の中で、それぞれの場面で使い分けています。3つのパターンを全員が持ち合わせていて、相手によって、状況によって使いやすい行動パターンが人によってある傾向を持っています。
アサーティブな行動を身につけるということは、もめごとを起こさないことではなく、もめごとが起こってもそれをうまく納めていく方法を持つことなのです。対人関係は、必ず意見の違いが起こります。アサーティブは、違いはあっても歩み寄り、一緒に考えようとする精神であり、歩みによって物事を解決しようとすることです。
自分の意見や気持ちを率直に伝え、安易な妥協ではなく、双方にとって納得のいく譲歩を見つけ出す努力です。すなわち、第3の道は必ずあるというアサーティブな姿勢づくりからスキルを習得しようとするものです。

1日コーススケジュール
Time
1日目
9:00





























17:00

◇オリエンテーション

1.対人関係の持ち方、3つのタイプ
 ・ 攻撃的、服従的、アサーティブな態度
 ・ アサーション・チェックリスト記入
 ・ 自己のアサーション度を知る

2.WIN/WINの関係づくり
 ・ アサーションの3つの領域
 ・ 考え方・言い方・ボディランゲージ

3.アサーティブな考え方
 ・ 日頃のあなたの考え方チェック
 ・ 非合理な思い込みに気づく
 ・ アサーション権を知る

4.アサーティブなボディランゲージ
 ・ コミュニケーションの改善方法
 ・ メラビアンの法則

5.アサーティブな言葉・言い方
 ・ DESC話法
 ・ “NO”を言う法

6.アサーティブ行動を実践するために
 ・ 心の4つの領域(OK牧場)
 ・ 開放された領域を広げる自己開示と傾聴トレーニング

7.相互尊重の人間関係づくり
 ・ 率直で正直なコミュニケーション
 ・ より積極的に前向きに生きる


2日コーススケジュール
Time
1日目
2日目
9:30








12:00
研修のねらい
−TA(交流分析)−
〔1〕.自己への気づき
   1. 自己概念と成長
   2.自分を知る(自己理解)

  (1) 性格分析
  (2) 自己分析
  (3) 自己の思考と行動パターン
〔5〕.アサーティブ・エクササイズ

   1.アサーティブな態度とは
   2.DESC話法による自己主張
   3.アサーティブ度の自己測定
   4.アサーティブ状況演習
   5.対人関係のパターン
   6.非言語的アサーティブとは
   7.非合理的な思い込み
   8.アサーティブの4ステップ
13:00









16:00
〔2〕.やりとり分析

〔3〕.基本的な人生の態度
   1.健全な対人関係のポジション

〔4〕.アサーティブによる自分表現
   1.交渉力自己チェック
   2.自己を上手に表現し、人とうま く付き合う法
   3.なぜ、攻撃的、服従的な態度を とるか
   4.アサーティブな態度の利点
   5.3つの交渉態度について
〔6〕.アサーティブ・ワークショップ
   1.ロールプレイの進め方
   2.フィードバック
   3.改善提案

〔7〕.自己変革目標の設定

ライフデザイン研究所
E-mail:info@e-eap.com
http://www.e-eap.com
copyright