友人と同じ環境にいても、あなた一人がストレスを溜め込んでいる、と感じたことはありませんか?
これは、おのおのストレス耐性によって、同じ刺激を受けてもストレスの感じ方が違うためです。ストレス耐性が高ければストレスを感じにくく、低ければわずかな刺激でも過剰なストレス反応を起こすことになります。
ストレスを感じてストレス反応が起こるまでの過程は、
- 入力系(認知的評価)…ストレッサーから刺激情報を感じとる
- 交換系(情動)…それを体内で不安や緊張、興奮といった反応に増幅する
- 出力系(ストレス反応)…その情報を血圧上昇や免疫力低下などの身体反応、好みの変化や食欲低下などの行動反応、イライラ感、緊張感、抑うつや不安といった心理反応で構成されます。
更にこのストレス反応は、周囲の理解者、精神的に支えになってくれる家族や友人(ソーシャルサポート)の存在や、ストレス解消のための行動(ストレス対処行動)の有無や程度によって大きく影響を受けます。
これらの諸要素次第で、私たちのストレス耐性は決定されるのです。
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