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励ましてはいけない理由
元気がない方へは励ましの声がかけられます。励ませば、再び元気をとりもどせるだろうと家族や友人は思うためです。困難と出会っても、多くの方の励ましを得て、乗り越えてきたという自負心があるからでしょう。
うつ病の方を追いこむ励ましの言葉
1
元気を出しましょ。ここで頑張らなければ、どこで頑張るのよ。
2
しっかりしろ、気のもちようだ。家族は泣いてるぞ。
3
あなただけが頼りなの。働いてもらわないと私たち食べていけないわよ。
4
あの頃の君はどこに行ったのかね。このままでは職場に机がなくなっちゃうぞ。
5
家の中が暗くなる。子どもがまねて登校拒否になったらどうする。
6
よし、気分転換にカラオケへ行こう。飲み屋でも温泉でも連れてくぞ。
7
朝鮮人参とか健康飲料でも飲んで頑張ろうぜ。
ところが、うつ病の方に励ましのことばを送れば、本人を心理的に追いこむことになるため、禁止されています。では、なぜ「ガンバレ」と声援を送ってはいけないのでしょうか。
うつ病になると心身のエネルギーが低下します。「何もする気が起こらない。頭が働かない。どうしたらよいのか見当もつかない」と意欲や思考、判断力などがない状態になります。激励の声はありがたくても、それに応えるエネルギーがないため、期待を裏切った自分を責めてしまい、場合によっては自殺に追いこまれることもあります。
人は悪気ではなく、善意で励まします。しかし、オリンピックでメダルを獲得させようとする状況ではありません。「ガンバレ」という声は、かけられた方に頑張りが足りないことを暗に伝えているのです。また、得意そうに批判や説教をすれば、本人は頭をかかえます。何もできない自分に、強い絶望感を覚えるからです。
では、家族はどうしたらよいのでしょうか。ぽつぽつと語る話を聞いてもらったり、黙って一緒にいてくれるだけでも、本人には大きな安心が伝わります。心配事に解決案が浮かばなくとも、耳を傾けてもらえたことで、こころが癒されるのです。
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